投資詐欺会社がバーチャルオフィスを借りる手口!!

前回、バーチャルオフィスでの銀行口座開設が難しくなっていることをお話しさせて頂きました。その原因の一つとして投資詐欺会社がバーチャルオフィスや私書箱を利用して、悪事を働いている点が挙げられます。当社のようなバーチャルオフィスの運営会社も投資詐欺会社の申込を危惧し、審査を厳密に行っておりますが、投資詐欺会社も巧妙かつ狡猾になってきています。

今回は、投資詐欺会社のような怪しい会社が、バーチャルオフィスに申込を行った実例をお話しさせて頂きます。

バーチャルオフィスの問い合わせ

キーボード

当社に若い男性からお問合せの電話がありました。

“HPを見てバーチャルオフィスで起業したいので申込を行いたい。”というお問合せの電話でした。

“話を聞きたい。内覧したい。”等は一切無く、“直ぐに申込を行い契約したい”と言ってきました。通常であれば、まずは説明を聞きに内覧されるので、この時点で少し怪しいと思いました。

事業内容を確認した上で、こちらから内覧を促し、説明を聞いてからその場で申込しては如何でしょうかと提案し、若い男性も了解しました。

内覧当日

内覧当日、若い男性と60歳代くらいの老紳士が来社されました。

若い男性が、老紳士を社長さんです。とご紹介してくださいました。社長さんは真新しいスーツを着て、端然とイスに腰を下ろしていました。

ご挨拶を行い、早速サービスの説明を行いました。

こちらから社長さんに、再度事業内容をお聞きすると、なぜか、若い男性が答えました。

再度、違った質問を社長さんにすると社長さんが若い男性の顔を見て、また、若い男性が答えました。

来社されてから社長さんは一言も話しませんでした!!

契約の申込み

銀行

まずは、会社の登記住所として利用するため個人契約になります。バーチャルオフィスに社長さん個人で申込を行うことになり、申込書にご記入頂き、必要書類を頂戴しました。個人の申込時点での必要書類として、免許証などの確認とコピーを頂くことになっていましたが、免許証が無く、住民票と印鑑証明書を頂きました。

住民票、印鑑証明書を確認すると住所が台東区浅草山谷とありました。

あの、ドヤ街で有名な山谷地区ではありませんか!!

それも台東区への転入日が2週間前!!

もしかして!?とは思いましたが、取り敢えず、申込書と住民票、印鑑証明書を頂き、一旦申し込みを受け付けました。

審査をさせて頂き後日ご連絡します。とお客様にお伝えし、お帰り頂きました。

審査

ビジネスホテル
お客様が帰った後、早速、住民票の住所をインターネットで調べて見ると、山谷地区のビジネスホテルがヒットしました。

早速、ビジネスホテルに電話してみました。

「●●●ホテルでございます。」と電話に出た従業員の方に「●●さんお願いします。」

従業員の方が「少々お待ちください」と保留音に切り替わりました。

保留音が途切れ、従業員の方が「その方はもうお泊りではありません。」と返答がありました。えっ!

従業員の方にそちらの住所で住民票、印鑑証明書を持った人が弊社のバーチャルオフィスに申込んでいます。と今回の申込の事情を話せる範囲で説明しました。

住民票、印鑑証明書について、従業員の方が説明してくれました。

山谷地区のビジネスホテルは、ホテルに泊まる人たちが生活保護を受ける為、住民票の取得を許可しているところが多く、今回のホテルも許可していたのです!!

“調査の結果、社長の老紳士は山谷地区のビジネスホテルに一時期泊まり、住民票、印鑑証明書を登録し、現在は住所不明であることがわかりました。”

結論

ビジネスマン
推察すると。

バーチャルオフィスを借りる為に老紳士は雇われ、身なりを綺麗にし、スーツを着させられ、社長を演じていたのかもしれません。

お客様にご連絡して審査の結果をお伝えし、申込をお断り致しました。

投資詐欺会社は、自分たちが捕まらないように無関係の人を金で雇い、手の凝った方法でバーチャルオフィスや私書箱を借りようとしていることがわかりました。

犯罪行為のためにバーチャルオフィスを借りている人がいるため、コストを落としてバーチャルオフィスで起業しようとする起業家が、口座開設ができないなどで迷惑を被っているのが現状です。

当社では、これからも審査、チェックを厳密に行っていきます。