起業はアイディア次第? 資格も資金も不要ではじめられる職種一覧!
起業を志して、いざどんな職種があるか調べてみるとフランチャイズやペットビジネス、各種代行サービスなど、何となくどこかで聞いたことのある職種ばかりですよね。 その結果「アイディアがないと起業できない」なんて思っていませんでしょうか。 ビジネスにおいてアイディアは大事です。 ただ起業前からアイディアがないといけないとは誰も言っていません。むしろ起業後に生まれたアイディアこそ真のニーズに近いものかもしれないのです。 今回は資格も資金も不要で始められる職種の一覧をご紹介します。 アイディアがなくても起業はできるということにも触れていきますので、是非ご参考になさってください。起業したいけどアイディアがないなら「職種」を見よう
起業したいけどアイディアがないとお嘆きなら、既存の「職種」を確認してみるのをオススメします。 何故ならあらゆるサービスや商品は、一人の人間だけで作られるのではなく様々な職種の人が集まったチームがあってこそ生まれるものだからです。 どういうことか「WEBサイトを運営する」というプロジェクトを例に考えてみましょう。 WEBサイトの立ち上げから運用には大まかに以下のような作業が必要です。- ・サイトの構成やデザインの作成
- ・サイト名やキャッチコピーの決定
- ・ドメインやサーバーの取得
- ・HTMLとCSSなどのコードを書く
- ・システムの実装
- ・WEBサイトの公開と動作確認
- ・運営開始後の保守点検や情報更新
仕事一覧から自分に合いそうな職種を見つけよう
「私はこれまで、偶然のひらめきで価値ある発明をしたことなど一度もない。」 これはトーマス・エジソンが残した名言です。つまり発明は関わった人の熱意により実現するものであると言っているのです。 独立開業したいがアイディアがないからと踏みとどまっているあなたには響く言葉ではないでしょうか。 前章で「アイディアがなければ、やりたいことを実現する職種を見る」ということをオススメしました。 では現代ならではの職種にどのようなものがあるか見てみましょう。【開発系】
- ・Web開発・システム設計
- ・保守・運用・更新(プロ向け)
- ・アプリケーション開発
- ・ハードウェア設計・開発
- ・ECサイト・ネットショップ構築
【WEBサイト系】
- ・ホームページ制作
- ・WordPress制作・導入
- ・HTML・CSSコーディング
- ・UI設計・UIデザイン
- ・モバイルサイト・スマートフォンサイト制作
【デザイン系】
- ・ロゴ・バナー・イラスト
- ・Webデザイン
- ・キャラクター・アイコン・アニメ
- ・動画作成・動画制作
- ・画像加工
- ・3D-CG制作
- ・作曲・音源・効果音
- ・音声制作
- ・キャッチフレーズ・コピーライティング
【運用・保守系】
- ・プロジェクト・保守運用メンバー
- ・商品登録・商品撮影
- ・ブログ記事作成
- ・編集・校正・リライト
- ・写真撮影
- ・翻訳・通訳サービス
- ・データ作成・入力
【マーケティング系】
- ・SEO対策
- ・アクセス解析
- ・SNSマーケティング
- ・Webマーケティング
■引用:CloudWorks https://crowdworks.jp/ プログラミングスキルはないけど自分一人でWEBサイト構築の全てをやりたいと思うなら、プログラミングスクールに通いましょう。 プログラミングスクールの受講費用は高くても50万円前後。 逆に言えばプログラマーという職種は50万円あれば始められるビジネスと言えます。 そしてプログラミング技術を習得して一つのプロジェクトに関わることになった時、 上記のようなあらゆる分野の人が一堂に会したと想像すると「きっと凄いものが作れる!」という気がしませんでしょうか。 つまり誰も思いつかない「0円起業アイディア」のようなものを起業前から探し続けるより、 実際にその職種に関わって「気付き」を得ることこそが最終的にアイディアと呼ばれるのです。 上記のほとんどは特別な資格や大きな資金が必要ではありません。 知識や腕次第で一人で開業できる仕事や職種ばかりです。 まずは今の自分にできそうな種類からチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
起業する職種からアイディアを生むための3つのコツ
起業する前からアイディアを考えるよりも、実際に仕事に関わって気付きを得たほうが早いとお伝えしました。 ただ、何でも手当たり次第では非効率です。 まずは自分が興味を持てる職種に関わりつつ、以下のようなことを意識するとアイディアや気付きを得やすくなります。起業する職種を絞らない
前章までにお伝えした通り、サービスや商品はあらゆる職種の人が関わって完成します。 つまり一つの職種にのめり込みすぎて、他の職種で行われている作業などに興味を持たないと「木を見て森を見ず」になります。 例えば「自分はWEBライターで成功したい!」と思うなら、文章を書くだけでは足りません。 SEOマーケティングの観点でどんなテーマがアクセスを伸ばしそうか、 WordPressの操作方法といった知識が必要です。時には画像やグラフの加工も必要になります。 特定の職種で起業したからといって、その分野だけに固執しすぎないことを心がけましょう。今あるものを否定する
起業というカテゴリだけに限りませんが、よくあるのが「もう既に誰かがやっていることの延長線上」という残念アイディアです。 改めて昨今人気のWEBライターという職種で例えると、WEBライティングを副業で行う人の多くが「書くこと」しかしていません。 しかもどこかのキュレーションサイトで述べられている事実をそのまま引用したような薄い内容になりがちです。 そんな状況に陥る理由は、多くの人が行っていることを「その業界で成功するための常識」として捉えてしまっているため。 アイディアを生むためには「今あるものを否定する」という勇気も必要なのです。 良い事例として「大きな胸を小さく見せるブラ」があります。 これまでの常識では「胸を大きく見せる女性の下着が売れる」という一つの固定観念がありました。 しかし下着メーカー「ワコール」は逆に、胸が大きいことで悩む女性のニーズに着目。 その結果「形を崩さず小さく見せるブラ」を開発しました。 そしてこの胸を小さく見せるブラは大ヒット! 2010年の発売から他メーカーも開発を行い「形を崩さず小さく見せるブラ」は現在も販売数を伸ばしており、 着やせブラなど派生商品も開発されました。 何でもかんでも否定すればキリがありませんが、時に自分のやっていることが誰でもやっている普通のことになっていないか客観的に見てみると良いでしょう。情報を常に更新する
自分が有している「情報は常に更新」を心がけましょう。前述の「今あるものを否定する」ことに繋がり、 イノベーションを生み出すきっかけにもなります。 また、新しい情報を得たとしても過去の情報を捨ててはいけません。 その情報が過去から現在に至るまでどう変遷してきたかを把握することで、 人間が本来持っているニーズに気づきやすくなります。 場合によってはその分野の専門家として高い評価を得ることもできるでしょう。 過去から現在までの情報を蓄積していけば、きっと次世代に求められるビジネスアイディアを生み出すきっかけになるでしょう。【実例紹介】未経験の職種で起業を果たした「畠山 さゆり」さん
起業する職種は限定しすぎず、アイディアを生むためにはまず自分の興味のある職種に関わってみること。 これが成功への近道であるとお伝えしましたが、全く未経験の職種、かつ夫婦で起業して成功した事例があります。 「代表取締役」「協会代表理事」「食の陰陽師」といった様々な肩書を持つ「畠山さゆり」さん。 1996年に親族の死をきっかけに帰郷。もともと外資系企業に勤務していましたが、農家である実家の一室にて全くの未経験からホームページ作成を始めます。Windows95が発売されて間もない時期です。 ホームページのテーマは「体験農業」というそれまでになかったカテゴリー。そんな個人のアイディアが話題を呼び、様々なメディアで取り上げられたことで一躍有名人になりました。 その後は実家の無農薬米をネット販売したりカフェレストランの開業をしたり、そして料理教室やスイーツ販売、書籍の出版など、その才能は実に多彩です。 ITmediaの取材に畠山さゆりさんは「無駄なものをつくるうちに依頼がくるようになった」と語っています。 ■参考:ITmedia 「ネット発信する郷土――コスプレも農家もこなす41歳女社長」 https://www.itmedia.co.jp/news/articles/0510/21/news025.html 起業にあたってアイディアは大事ですが、あらゆる職種の人が集まったからこそ一つの発明が生まれるというのは今も昔も変わりません。 そして畠山さゆりさんの事例のように、全く未経験の職種でも「やってみてわかった」ということはビジネスの世界では非常によくあることです。 起業のシーズ(種)は身近なところにあるのかも知れません。自分の気づかないところに?自分だけが気づいていないのでは・・・・ 先ずは、自分の棚卸をして見る事も良いのかも知れません。あなたの趣味や特技がビジネスチャンスになるかも知れません。 まずは自分が経験してみたいと思う職種で起業してみること。 そこから生まれてくるアイディアこそ成功のカギと言えるのではないでしょうか。執筆者情報
■株式会社アントレサポート 鈴木■ 創立23年のレンタルオフィスの会社を経営。 バーチャルオフィス・レンタルサロンなど、さまざまな事業展開をしている。 |
執筆日:2020年7月17日